同じ素材で同じ仕立てで作られた
1/3サイズのDior展
最終日だからか、無料展示だからか
ガラスや掲示パネルに指紋が結構ついてて
写真にも写りこんでたり
周囲の店舗のネオンが反射して
よい写真を撮れてないのですが
記録用に、ミニパンフレットの文章と共に
パンフレットのページ順に載せていきます。
☆☆☆
〈ニュールック〉
1947年2月12日のパリ、モンテーニュ通り30番地
第二次世界大戦による傷跡がまだ残る街で
ある革命の灯りがともされました。
エレガンスとフェミにティーが印象的なこのムーブメントの
立役者こそが クリスチャン・ディオール
初めてのコレクションの目前でした。
彼は「戦争とユニフォームの名残で、
女性達は今も軍隊のような格好をしている。
そこで私は、なだらかな肩、ふくよかな胸、
細くしまったウェスト、花冠のようなふんわりとした
幅広のスカートで花のような女性をデザインしたのです。」
と自伝の中で述べています。
世界中のファッション誌の編集者たちが見守る中
生地をたっぷりと使った揺れるスカートなど
コロールラインとオンユィットラインの
官能的なシルエットが登場しました。
どのルックも、女性の体の輪郭を形どったようなフォルムでした。
それは、オートクチュールのショー以上のもの
まさにマニフェストだったのです!
『ハーパース・バザー』の編集長カーメル・スノーは
「親愛なるクリスチャン、貴方のドレスはすばらしいわ。
何てニュールックなのかしら!」と感激し
この彼女の発言から"ニュールック"という言葉が生まれました。
また、革命的となったこの日のショーのすべてのシルエットの中で
バー(Bar)・スーツは、最も強い印象を与えました。
これは、クリスチャン・ディオールが、女性が上品な
ホテルのバーで過ごすカクテルタイムのために考案し、
以後、ディオールの後継者により定期的に再定義され、
時代のスタイルに合わせて常に刷新されてきました。